菊の花の魅力を再発見!

こんにちは。iro-labo神代です。
夏の暑さが残る日々が続きますが、暦の上では秋の到来ですね。
9月9日は、3月3日のひな祭りや5月5日の端午の節句と並ぶ五節句の一つ、「重陽の節句」です。

節句の風習は平安時代初めに中国から伝わったとされています。
陰陽道の考え方では、奇数は縁起の良い「陽」の数字とされます。
その最大値である9が重なる9月9日を特に「重陽」と呼び、邪気を払い無病息災や長寿を願って宮中で祝いの宴を開いたことが始まりです。

旧暦の9月9日は現在の10月中旬から下旬にあたり、ちょうど菊の花が見ごろを迎えます。
菊は邪気を払う力、延寿の力を持っているとされているため、重陽の節句では菊の花を飾って愛で、菊の花を浸した菊酒を飲んで祝います。
花札の9月札も『菊に盃』ですね。

菊の花は、節句の風習より一足先、奈良時代に薬草として渡来しました。
解毒・消炎作用の他、抗酸化作用が高く近年はアンチエイジングでも注目されています。

江戸時代には菊の園芸栽培が盛んになり、観賞用として全国で多くの品種が作られました。
19世紀後半にはそんな日本の菊が欧州に伝わり大人気となり、品種改良によって数えきれないほど多くの種類が生まれました。

大中小様々な和菊に加え、大輪の洋菊、スプレー菊など、実は菊は日本国内で流通する切り花の4割を占めています。

色も、伝統的な白、黄色の他、赤、ピンク、オレンジ、紫、緑や複色といった色の種類に加え、濃淡や明暗の種類も豊富で、その多彩さは仏花だけでなく様々なフラワーアレンジに欠かせない存在です。

深い赤でクラシックでゴージャスなアレンジ、淡いピンクや白で砂糖菓子のように甘く艶やかなアレンジ、黄色とグリーンでフレッシュで清涼感あふれるアレンジ。
私が好きなのは鮮やかなオレンジの大輪の菊を使ったアレンジです。

9月から11月にかけ、各地で多くの菊花展や菊祭りが開催されます。
iro-laboオフィスのすぐ近く、明治神宮でも毎年菊花展が開かれ、御社殿へと延びる正参道の脇にズラリと並ぶ大小さまざまな菊の花は圧巻です。
今年の秋は、皆さんもぜひお近くの菊花展に足を運んで、菊の花の魅力を再発見してみませんか。


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