味だけじゃない!目で楽しむおせち料理

みなさんこんにちは。iro-laboの金子です。
夏休みが終わると、気がつけば年末。。。。。。。
毎年そう思いながら、今年もいつの間にか11月も下旬となりました。

さて、近頃テレビや雑誌で目にするのはお正月の<おせち料理>
今年は制約のある生活のが続いているので、せめておせち料理は奮発!
と豪華おせちの売り上げが好調だったり、家族内での取り分け不要の、
<一人用おせち>も話題になっています。

この<おせち料理>の起源は弥生時代といわれ、
自然の恵みや収穫に感謝して神様に供えたものを料理し、
食したことが始まりと言われています。

長い月日を経ても、元日の節目に頂く日本の伝統料理は、
当時を継承し尊い意味がありますが、色彩にも注目です!
私の好きなおせちで、いくつかご紹介すると、

◆紅白かまぼこ
かまぼこは日の出を象徴するもの。紅は祝いと慶び、白は神聖を表します。

◆栗きんとん
黄金色に輝く財宝の例えで豊かさへの願いとされます。

◆黒豆
「まめ」は元来丈夫や健康を意味する言葉であり、黒には魔除けの意味もあります。

◆伊達巻
形が伊達者(現代:オシャレな人)の着物に似ていた事が由来のようです。



色や形のイメージからの連想、そこから象徴性として定着するいわば色彩の感情表現のルーツの一部を<おせち料理>からも垣間見ることができるんですね。

そして<おせち料理>の色の多くが五色健康法の四色で構成されていることも注目です。
餅・紅白なます・数の子・田作り・昆布巻き・海老・するめ・煮しめ等々
紅(赤)黄色・白・黒  あと一色・・は?
おせち料理は日持ちさせるために、火を通して煮る・焼くが主なので
青物野菜は使われないことが多いですが、脇役として色のバランスの調整を
しているのが、 お正月の縁起物の千両と万両。
この常緑樹の葉を一枚添えるだけで、全体を引き締める効果を発揮してくれます。
まさに、目からとれる栄養ですね。

まだまだたくさんある<おせち料理>のいわれは、
自然への感謝や豊作の祈願など、つつましく勤勉でありながら想像性や
美的意識が薫る我が国の伝統を発見できます。
2021年の元日は、料理に込められた色の願いをかみしめてありがたく頂戴しましょう!



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