色が変わる花

こんにちは! iro-laboの中川内です。
立春を過ぎ、少しずつ日差しに力強さを感じられるようになりました。
この冬はことのほか寒さが厳しいので、春の暖かさが待ち遠しいですね。

春といえば、やっぱり「花」
今ごろ土の中では、美しい花を咲かせるための準備が密かに進んでいることでしょう。

なんとも華やかな色とりどりの花々ですが、それぞれ違った色をしているのには理由があります。
身動きができない植物は子孫を増やすために花をつけ、ミツバチなどの昆虫に受粉を手伝ってもらっています。
これらの昆虫は種類によって色の見え方に違いがあるため、花はそれぞれ自分と相性の良い昆虫が好む色を身につけて、懸命にアピールしているのだそうです。
まるで、舞踏会のドレスのようですね。

それでは「色が変わっていく花」の場合はどうでしょうか?
ハコネウツギという木の花は、咲いた時には全て白い花ですが、徐々に淡いピンク色から赤紫色へと変化していきます。


昆虫に蜜を吸われると色が付き始め、やがて蜜がなくなる頃には濃い色になるのだそうです。
色の変化はその花に残っている蜜の量と関係があるのですね。
昆虫にとっては、光を全て反射する白い色は一番強く目に飛び込んでくるので、蜜がたくさん入っている花を効率よく見つけることができ、植物にとっては、まんべんなく全ての花が受粉できるという、双方にとって優れた仕組みになっているわけです。

気温の変化によって色が変わると言われているスイフヨウ(酔芙蓉)や、紫外線の影響ではないかと言われるバラの一種など、咲いた後で色が変わっていく花は他にもありますが、いずれも色変化の仕組みについての詳細はまだわかっていないようです。
美しい花には謎があるのですね。




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