色づく木の葉の秘密
いつの間にか季節は移り、朝晩は寒さを感じる日もあります。
こんにちは、iro-laboの中川内です。
夏が暑くて秋の朝晩の気温差が大きい年は、紅葉が美しいと聞きました。
今年は楽しみですね。
<葉が色を変えるのはなぜ?>
葉の緑色の成分である葉緑素は、春から夏まで日差しをたっぷり浴びて盛んに光合成を行っています。これは葉を緑色に保つとともに、木が成長するためのエネルギーを大量に作り出すためです。
秋になると日差しが弱くなるため、生み出されるエネルギーは減少していき、木は自身の生命を保つために葉に栄養や水分を送ることを止めてしまいます。
こうして葉緑素は次第に分解されていくのです。
<●黄色くなる葉の場合>
イチョウのように秋になって黄色くなる葉は、もともと大量の葉緑素を持っていますが、同時に太陽光のエネルギーを吸収する役目の黄色の色素も持っています。
ただし量が少ないため、葉緑素に隠れていて見えません。
秋になって葉緑素の緑が減少していくと、今まで隠れていた黄色が目に入るようになるのです。
<●赤くなる葉の場合>
モミジのように赤く変わる葉では、分解された葉緑素が葉に残っていた栄養分と反応して、新たに赤の色素が生み出されて目に入ります。
黄色の葉とは色が変わるしくみが違うのですね。
<ライトアップの光のお話>
これから年末にかけて、ライトアップやイルミネーションに彩られた木をたくさん目にする季節です。
モミジやイチョウのように暖色系の葉には、白熱ランプのように赤みのある光をあてると色鮮やかに見えます。
また、街灯に水銀ランプが多用されるようになったのは、緑色の成分をもつ光が街路樹の緑色の葉を美しく見せる効果があるためです。
現在ではLEDランプが発達していろいろな色の光を生み出せるようになり、また発生する熱も少ないため樹木に与える負担も軽くなりました。
久しぶりの開催も多い今シーズンの光のイベントに、今からワクワクしますね!
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