できる方法を見つけた作品
こんにちは。色彩活用研究所の矢田部です。
「もう冬?!」と思うくらいここ数日は肌寒さが続いていますが、実はまだ10月…。
10月は、色彩検定合格に向けてのスパートをかけていく時期で、講師も大忙し。
私も色彩検定の授業を担当していますが、他にも「デッサン」の授業も担当していて、
今は授業終盤。学生と共に最終作品完成に向けてスパートをかけています。
今担当しているデッサンの授業は、デザイン系の学校ではなく、調理系の専門学校です。
デッサンの授業を取り入れる目的は様々ですが、「自分の考えを人に伝える方法
(アウトプットの方法)」のひとつとして取り入れています。
とはいっても調理系の専門学校。
盛付けは崩れたりしない現実的なものか?
盛付けの色合いはどうか?
どんな器に盛りつけると料理が引き立つのか?
頭の中だけの想像ではなく、ラフ画を描くことで見えてくることが多くありますので、
もちろん描き方を教えます。
が、根底にあるのは「アウトプットの方法(どう表現するか?)」です。
描くものを観察する ⇒ 物事の本質を捉える視点を養う(理解する)
観察したものを描く ⇒ 対象の特徴を掴む(分析する・考える)
画面全体で表現する ⇒ 考えをアウトプットし伝える(見解を伝える・実際に行う)
デッサンのプロセスは、実は仕事でも必要とされる視点がしっかりと組み込まれています。
授業終盤の今取り組んでいる最終課題は…、「自分が考えた1品を表現する」。
誰に食べてほしいのか、どんな特徴がある1品なのか。
コンセプトを考え、着彩画と共に品名を画面に収めて作品とします。
品名の文字デザイン、着彩画と文字の配置やバランス、文字の色 …など
考える要素はたくさんありますが、「何を1番に伝えたいのか」の優先順位を整理しながら、自分の得手不得手も考慮しながら、「伝える」「表現する」という課題に懸命に取り組んでいます。
▼現在奮闘中
絵が得意な学生の作品は、
「絵で勝負!」という堂々たる作品。だからこそ品名は後から目に入る程度に配置しているもの。
絵はやっぱり苦手…という学生の作品は、
「品名の文字で勝負!」という作品テーマやターゲットに合わせた文字デザインの作品。
絵は背景としての立ち位置。
絵も文字も苦手…という学生の作品は、「コンセプトで勝負!」という仕掛け人のような作品。
1品の世界観がしっかりしているものやキャッチコピーが上手いもの、
また、ターゲットが徹底されているものなど、頭の中の考えを文章で表現。
絵・文字・コンセプトに対して、自分の得手不得手を知り、
得意な要素を有効に使って表現する作品。
過去の同授業では、そんな作品が多く見られました。
「できない」ではなく「できる方法を見つける」。
学生が自然と身につけていたことが最大限に発揮された作品の数々は、
どれも個性があり見ていて楽しく、そして嬉しくなる作品でした。
さて、今回の作品ではどんな驚きを見せてくれるのか。
今からとても楽しみです♪
オススメ講座
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