心が求める色

みなさんこんにちは、iro-laboの金子です。

季節の移り変わりを楽しむ気分も余裕もなく、気がつけば梅雨入りですね。
私はテレワークが続いていたので、お気に入りの春のブラウスは一度も袖を通さないまま来年まで持ち越しで、ちょっと残念な気分。
でも、時は刻々と次の季節に向かっています。
私も気持ちを入れ替えないと、乗り遅れてしまいそう!

報道では自粛中の過ごし方が話題になっていますが、
会えない友人たちとの近況報告での「面白いなぁ」と思った会話を一部紹介します。

♥A子:近頃の楽しみは、お気に入りのブランドのメールマガジンで好きな服を見つけては、妄想クローゼットすること。楽しいからやってみて! 、、(とワンピースの画像を送ってくる)

◆B子:全くもっておしゃれをする気持ちがついてこないの。
最近はグレーしか着てない。

A子の画像のワンピースは、彼女がいかにも好きそうな多色使いの小花模様と細かい幾何学柄。柄物好きで華やかなイメージはいつもの彼女のチョイス。
B子は日頃からオーセンティック好みだけれど、あまりグレーの印象はない。

そんな2人に、私はなるほどな、、と思うのです。
お互いに少なからず感じているストレスを色で発散しているみたい。

A子は好きな色を身につける妄想で、店舗に行ける日を楽しみにしていて、
B子はグレーがもつ、心に与える効果を本能で選んでいるのだと思います。
グレーは白でも黒でもない、その曖昧さが魅力的な色。
刺激の少ない心穏やかに無理なく受け入れられる色です。

色の持つ心理効果は、色の知識の有無にかかわらず誰もが無意識に導かれて、
心が求める色に素直に従うことで、平穏をコントロールできる手立てになることが
再確認できました。ありがとう!

因みに、私個人はこの秋冬に注目されるであろうパントン社が発表した2020年のカラー・オブ・ザ・イヤーの“クラシックブルー”とベージュ系の配色に注目しています。
着こなせるように、チャレンジあるのみです!

参照:https://www.pantone.com/color-intelligence/color-of-the-year/color-of-the-year-2020-palette-exploration


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