緑は「希望と再生」の意味

こんにちは、色彩活用研究所のカラーコーディネーターの池田です。

昨年主人の実家に引っ越しをし、インテリアについていろいろ調べていたら、ある本に「北向きのトイレに観葉植物があると良い」などと書かれていました。
なんとなく気になり、日当たりが悪くてもよく育つという「パキラ」を早速購入。

しかし、買ったばかりの頃は葉っぱも青々として元気だったのに、(説明書の通りやりすぎないように気をつけながら)お水をあげ、たまに肥料を与えたりしていても、あれよあれよといううちに枯れて葉っぱが取れてしまいました。

「もしかしてもうダメなの?」と思いながら、とりあえずトイレではなく、日当たりの良いリビングに置き直して見たところ、新芽が生え、元気な葉っぱが生えてきてくれてました。



その新芽の緑を見たときに、「緑には希望や再生の意味がある」と、よく色彩の授業で説明していたことが、新しく生えたツヤツヤした緑がいかにも生命力の象徴のようで、「あぁ、緑の意味ってこのことかぁ」としみじみ感じました。

今年は新型コロナの影響で、多くの方が我慢の日々をご自宅で過ごしていました。
大阪では「大阪モデル」が基準に達した時、通天閣が緑色にライトアップされ、それによって自粛の解除を段階的に行うとしました。
大阪の皆さんは緑色のライトアップを祈る思いで見ていると報道がされたのは記憶に新しいところですが、「緑こそ希望の色」と、その緑の意味の重さや力強さを今年は本当に実感しています。

安全や安心が保証されている生活を送っていた頃は、そこまで緑の意味を実感していなかったのですが、「安心・安全が日常」ということは、本当に幸せで尊いものだと、改めて感じています。
でも、今回のように何かトラブルがあっても、きっとそこには必然性としての意味もあるとも思い、そこから何を学び、得られるか、という視点もきっと大切で、うちの子のパキラのようにいつでも再生できる力強さを常に持ちたいものだと思っています。

まだ、しばらくコロナとの戦いは続くようなので、自宅で過ごすことも多いと思います。
もし、不安な思いなどがあった時は、緑には「癒し」の効果もあるので緑のものを見て、心を穏やかにし、コロナをみんなで乗り越えましょう!


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