『和菓子』で感じる四季の移ろい

こんにちは。iro-labo向井です。

今期の関東地方は、観測史上2番目に遅い梅雨入りとのこと。
まだまだ蒸し暑い日が続きそうです。

梅雨が明ければ更に強烈な暑さがやってくるのでしょう。(恐)
近年の気候に、身も心も慣らすことに必死ですが、そんな状況でも!
夏の訪れにワクワクしたり、実りの秋にはココロ安らいだり。
皆様それぞれに四季の移ろいの感じ方があるのではないでしょうか?

季節の移ろいといえば、私にとっては『和菓子』が風情を感じさせてくれる
アイテムのひとつです。

(半分は御菓子目当てで)煎茶道を嗜んでいるのですが、
四季折々の自然を映したモチーフや色の和菓子に、
日本の伝統美を感じながらのひと時を過ごします。

特に『練り切り』が私の好みでして、本当に繊細な技法と色使いにうっとり、
心が満たされます。

そして、自然界に存在する食材としては少ない『青系』の色。
和菓子では、涼を求めるこの季節に比較的多くお目見えします。
水面、川の流れ、紫陽花、桔梗、朝顔などを模したものは
水色青紫などの色使いが多く目に留まり、上品な清涼感を与えてくれます。

瑞々しさを表現するために、ホンモノかと見間違える様な
水滴まであしらわれている作品も!

食欲減退の色とも言われる『青』ですが、
爽やかさ•清涼感•涼しさの演出には抜群の効果を発揮してくれます。
青空青い海、夏の演出にも最適ですよね。

日本の伝統色である空色露草色桔梗色薄浅葱などなど、
色名を思い浮かべてみたり、 和菓子職人さん達の色使いから、
それぞれの世界観を想像するのも、季節の風情や伝統の感じ方のひとつかと思います。

暑い夏の訪れ。
心だけでも涼しくなれるかも??しれない、
この季節らしく美しい和菓子を美味しい日本茶と共に愛でてみてるのは如何でしょうか?

 

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