担当者に突撃インタビュー!「書籍イメージカラー」
こんにちは、iro-laboの秋山です。
新生活が始まった方、環境は変わらずとも新たな気持ちでスタートした方、多くいらっしゃると思います。
色彩活用研究所ではこの春、新たな書籍の発行をいたしました。
制作担当者が鼻血を出しそうになりながら完成させた新商品の数々…カラフルで見た目も楽しい!のですが、なぜこの色になったのか?予想しつつ担当者にインタビューしました。
最初は「色彩活用パーソナルカラー検定 公式問題集」です。
これまで3級と2級の内容を1冊にまとめていましたが、級ごとの冊子にリニューアル。
3級は従来製品のカラーを引き継いでおりますが、2級は若葉のような春らしい黄緑に。
◆予想:この時期なので、桜と新緑のイメージ?
もしかすると桜餅カラーかも!
◆答え:残念!実はどちらもテキストの色にあわせた配色で、
各級テキストの一番鮮やかな色と問題集の一番鮮やかな色の数値を揃えました。
※印刷時に多少の誤差が生じることがあります
早速外れましたが、気を取り直して…
次は大きく改定した「色彩活用ライフケアカラー検定」のテキスト。
まずは「色彩学」ですが…
◆予想:J-colorのホームページを見てもわかるように、ライフケアカラー検定のイメージカラーは緑!
これは悩むところがありません。
◆答え:正解!これまでのライフケアカラー検定のイメージから大きく
離れないようにしつつ、色相を青緑に近づけてすっきりと見せました。
そして新たに登場した「分野別」はインテリア、フード、デジタルの3種類。
◆予想:思いつく順に当てはめていくと、デジタルは機械的なグレーや青のイメージ、
フードはあたたかみのあるオレンジや野菜の緑が浮かびますが緑は既に使用しているのでイエロー系?
インテリアは個人的には茶色系のイメージですが、他とのバランスをとってピンクになった?
ただピンクはパーソナルカラー検定のイメージもありそうなのに、なぜ?
◆答え:まずこの3色はカラー印刷の色(シアン・マゼンタ・イエロー)から持ってきています。
色の割り当ては予想に近く、デジタルは情報発信などのイメージで青、
フードはあたたかい色(青は食欲減退色で有名ですね)、
残ったピンクをインテリアに当てました。
秋山:なるほど!自分の予想ともあっていましたが、それならフードがピンクでもよかったのでは?
制作:そう思うかもしれませんが…このピンク(マゼンタ)は暖色ではないんです。
そんなところからもインテリアの色として選ばれました。
またテキストは柄模様を先に決めていたので、柄との組み合わせも含めて考えました。
何ということでしょう…届いたテキストを何度も目にしていたのに柄が違うことには気が付いていませんでした。
「物体を見たときに、形よりも色を先に認識する人が多い」というのは知識としてありましたが、ここまでとは…身をもって感じたのでした。
本の表紙は、その本の第一印象。
どのような配色にするかは、重要なポイントとなります。
今回のインタビューでは、そんな制作側の思いを垣間見る事ができました。
※ご紹介した書籍は現在、一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会にて販売しています
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