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旬の色を楽しむ
こんにちは!サミュエルの三浦です。 今年は例年になく桜が早く咲いてしまい、 皆さん、ちょっぴり駆け足のお花見だったのではないでしょうか。 私も出勤の時に、桜並木の下を自転車で走り抜けながら お花見していました。 これから一気に新緑の季節に向かい、 もう少しすると、さわやかに晴れ渡る空色をバックに、 色とりどりの、こいのぼりが泳ぐ5月になりますね。 こいのぼりは、「鯉が龍になって天に昇る」という伝説から、 男の子の成長を祈るものです。 「黒の真鯉はお父さん、赤の緋鯉はお母さん、青の子供鯉」 「青の子供鯉」というのは、青(緑)は、春と木を意味し、 生命の活動を始める春、そしてすくすく伸びる木から、 子供の成長を表しているそうです。 ![]() この鯉の色は「五行説」に基づいてつけられています。 五行説とは、「木・火・土・金・水」の五元素が盛衰循環して、 この世の中が動いているという、中国の考え方。 この五元素には、色も対応していて、「青、赤、黄、白、黒」の 五色があてはめられています。 こいのぼりと一緒に飾られる「吹流し」は、この5色。 魔よけの意味があるんですよ。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 私は、色の定期講座を担当していたとき、よく講座の導入で、 季節の色や、旬の色の話題を紹介してから本題に入っていました。 カラー検定対策講座だと、講師としてはどうしても 「色の理論をしっかり教える」ことに意識がいきがちですが、 色を教える講師の本当の役割は、 「日常の色に目を向けるきっかけづくり」なのではないかと思います。 日本には四季の移り変わりがあるので、 その色をその時に肌で感じて楽しむのも、なかなか楽しいものです。 そして、日本の色の話はけっこう奥が深く、一般の方向けの講座でも人気です。 先日開催したシニア世代向けの講座では、色名の由来の話を 熱心にメモしていらっしゃいました。 色の講師を目指す方は、「色の雑学知識」を持っていると、 何かと皆さんに楽しんでもらえますよ。 まずは、あなたの興味のある分野を掘り下げて、 楽しみながら知識をインプットしてみてくださいね。 私は、国文科出身で古文専攻だったので、 平安時代の色の話を語らせると、長くなってしまいます!! 重ねの色目とか、恋文の色の話とか…。 こちらのGW企画も、よろしければお役立てくださいね。
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