実際の色を使って、配色してみましょう！

検定向けの学習の中では、実際にカラーカードを使って配色の練習をしたことのある方は少ないのではないでしょうか？
特に、独学の方は、配色の条件などのテキストに書いてある文章を暗記し、例として載っている配色を眼で見ておしまい。というパターンが多いようです。
頭で覚えた配色のルールは、実際の色を使って配色してみて、初めて自分のものになります。
配色練習を繰り返すこと。これが、「色を見分ける感覚＝色感」を磨くための最良の方法です。
目的に合った配色が「適確に＆早くできるかどうか」がプロとの境目なのです。 　

まずはカラーカードでチャレンジ！	色鉛筆で微妙な表現にもTRY！ 面積配分も考えて。
実際の洋服でも試してみて！ 実は質感もけっこう大事な要素。

難しい理論も、意外に使える内容です！

「色の勉強なのに、なんでこんなに難しい理論的な内容があるの？！」
そう思って、挫折しそうになったことがある人はとても多いのではないでしょうか？
文章丸暗記の理論は、いざ使いたい時に思い出せないことが多いものです。
では、どうすれば良いのか？
「なぜ、その理論が必要なのか？」という、理論を知る必要性を理解しておくことが大切です！
「仕事で色を使うから、資格を取りました」という方の場合、配色をする以外に「なぜその配色が良いのか？」を、説明（プレゼン）する必要もあるのではないでしょうか。
その時に使えるのが「理論」です。「理論の裏づけ」があると、説得力は倍増します！

	高齢者向けのパンフレットの配色なので、 明るさのコントラストをつけて、 読みやす くしました。 人間の眼の構造上、年を重ねると色が見 分けづらくなりますが、比較的明るさの差 は判断しやすいためにこの配色にしてい ます。

言葉のバリエーションを増やしましょう！

検定向けの学習では「○○配色は、こういうイメージを表現しやすい」といった感じで、基本的な配色イメージを覚えたかと思います。
ですが、基本的なイメージ以外にも、さまざまな色の組み合わせによって、微妙なイメージ調整ができるのが「色」のすばらしい力です♪
配色をどんどん作っていく中で、または、電車の吊り広告を見ている時にでも、「かわいい感じ？キュートな感じ？でも子供っぽくはないかな。」など、色から受けるイメージを言葉に置き換えてみましょう。
色や配色を言葉で表現できるということは、「色の学習をした」ということをアピールできるポイントでもあります。色を見せて、言葉でダメ押し。クライアントの心にヒットする言葉なら、プレゼン効果大ですよ。

	キュートでかわいい感じ。 でも水色の花が入ることで 甘くなりすぎず、カラフルな 感じもしますよね。

検定向けの学習の中では、なかなか余裕をもって色と向き合うことができなかったかもしれませんね。でも、勉強した色の知識が頭の中にある「今」だからこそ、この3か条を実践して、「使える色の知識」を習得してください！！