クラシックバレエの「衣装」と「色」の関係


こんにちは、iro-laboの加納です♪
今回がメルマガデビューです!

ここのところ、随分、寒くなってきましたね~。
この季節に思うことと言えば…
そう、クリスマスをテーマにしたクラシックバレエ “くるみ割り人形”の舞台です♪


(写真:En Pointe with Houston Ballet サイトより)


以前、クラシックバレエの衣装製作に携わっていたことがあることから
今回は、その衣装と色の関係について、ちょっぴり、お伝え出来ればと思っています。

クラシックバレエは、オペラや演劇と並び総合芸術のひとつで、
舞台を創る上で衣装は、音楽、舞台装置と並んでとても大切なものになっています。
ダンサーにとって衣装は、作品を表現する手段であり着心地が重要です。
一方でバレエを観ているお客様にとっては、作品への理解を深める手助けになっています。

あまり知られてはいませんが、バレエの衣装は作品によって色とデザインがある程度決まっているんです。
もちろん、その公演の芸術監督や衣装デザイナーの好みによってアレンジが加わりますが。
例えば、お姫様は、ピンクやホワイトやブルー、王子様は、ホワイト、ブラックネイビー、妖精は、ピンクブルーパープルイエローグリーン オレンジ
といった具合です。


以前に製作したお姫様用の衣装です。左は金平糖をイメージして作りました。

それらの色をベースに、明るさ、暗さや強弱を変えたりして、バランスをみて決定されます。
お姫様や王子様は、より清楚で上品に
妖精は、よりかわいらしく、時には滑稽に
悪魔なら、よりおどろおどろしく見えるように
色が選択されるのです。

iro-laboでパーソナルカラーの診断で使うドレープという布の存在を知り、もし衣装製作の仕事をしていた時に知っていて、生地サンプルとしてドレープを見せて衣装の色を決めていたらなら、ダンサーに似合う理想の色選びが出来たかもと、今になって思います。

お姫様や王子様、そして妖精がたくさん登場する“くるみ割り人形”。
今年はどこのバレエ団がどんな色の衣装を見せてくれるのか、今からとっても楽しみです!
皆さんも、くるみ割り人形の物語や音楽と共に、是非、こんなキャラクターを持った衣装の色やデザインにも注目して舞台を楽しんでくださいね♪


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