照明の世界で色の効果を活かして
こんにちは。色彩活用研究所の丹治です。
弥生三月、春を感じながら、いろいろな節目の時を迎えている方も
多いのではないかと思います。
私も、昨年4月より担当させて頂いているESPの学生さんたちとの日々に、
一区切りの時期となりました。
専門学校ESPエンターテインメント東京は、あのATSUSHI(EXILE)を
輩出した、ミュージシャンにとっても有名な学校です。高田馬場の駅から
歩いてすぐのところにあり、界隈ではアーティスト系の人をたくさん
見かけることができます。
そんな学校のコンサートスタッフ科照明コースを、一年間担当させて
頂きました。
学生さんたちは、初めて行ったコンサートの感動・衝撃が忘れられず、
自分も関わる仕事がしたい!という思いを抱いて入ってきた人が多く、
しかも、「ステージを輝かせたい!」と自ら進んで「スタッフ」を希望している
人たちの集まりです。
実習関連・現場では全身黒のユニフォームでまとめ、まさに黒子(くろこ)
としてステージを支える側の役割に魅力を感じている人たちなのです。
照明コース、当然色なしには語れない!ということで、週1回の授業で、
色彩検定3級を目指しながら、照明の世界で色の効果を活かしていく
内容を学習していくというカリキュラム。秋の受験後は、日ごろ黒ばかり
身につけることが多いということで、パーソナルカラーの内容を知って、
いろいろな色を着る時のヒントにしたり、
また友達にコーディネート提案してみるということもやりつつ、その後は
「色とイメージ」の関連を中心に、思い描いた世界・イメージを色で表現
できるよう、感性に磨きをかけていきました。
学生さんたちの様子は、、、
「これを見てどう思う?どんなイメージ?」のような質問に対して、
「なんて言ったらいいのかわからない。」「どう伝えればいいの
かよくわからない。」
とはじめは戸惑っている人が多いのですが、困っているとき、
色の力を借りるとすんなり表現できたり、それ以上のことに気が
付いたりします。
もともと内に秘めていることはたくさんある皆さんですから、アウトプットの
コツさえつかめば楽になるわけです。ましてや好きなことに結び付いている
ことに関しては、一度糸口を見つけると次から次へと自分の言葉も
出てきます。
授業を通じて、色を使うことで「自分自身の表現」としてはもちろん、
音楽・ステージに対する思いを具体的に色に結びつけて「伝える表現」
にまで発展させることができるようになっていたように思います。
実際に色と向き合う中で、学生さんたちの成長ぶりを目の当たりに
することができました。
照明独特の表現方法については学生たちに教えてもらうことも多く、
私もたくさんのことを学ばせて頂きました。
健気で素直でまじめで、頑張り屋さんの照明コースの学生さんたち!
一年間楽しかったですね。素敵なステージを作り上げていってください!
学生さんたちへのエールで締めさせて頂きます。
⇒音楽・芸能と楽器の専門学校 ESPエンタテインメント東京
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