『色』で2020年を振り返る

こんにちは、iro-laboの佐々木です。

昨年を『色」で振り返り、JAFCA(日本流行色協会)が世相を表す2020年の色を
『グレー』と発表しました。
WEBアンケートで15色の中から30%近い票を集め1位となったそうですが、
理由はやはり、コロナ禍における「不安な気持ちを表している」
との声が圧倒的だったようです。

先行きが見えない不安な気持ちを表す色
投票で選ばれた2020年の色グレー(画像:日本流行色協会)

スタート前は、未来を創る行動力、と東京オリンピック開催に向けて、
高揚感を表すヴィヴィッドな流行色が『2020年の色』として揚げられていましたが、
過ぎてみると、「不安な気持ち」や「閉塞感」を表す色として、
多くの人が『グレー』を選びました。
自身の心を表す色として『グレー』に1票、入れた私としては
結果を嘆く気持ちもありました。

1位とは大きく差があったものの、2位には『ベージュ』が選ばれていて、
理由は「人の肌の色」、こんなに人の温もりや、つながりを感じた年はなかった、
などのコメントを読んで、安堵した気持ちです。

ちなみに3位は『グリーン』、植物を育てたり、アウトドアで
自然に触れる時間も多く過ごせた年なのかもしれません。
ガーデニングといえば、ヒマワリが代表する『黄色』の花の苗が、
昨年は多く売れたそうです。

インテリア業界でもファブリックでは、イエロー系グリーン系などの
明るい色を選ぶ人が増え、例年人気のブルー系の2倍売れた!
というニュースを読みました。
『明るい色』を選ぶ理由として、ステイホームをきっかけに
「家の中に楽しみが欲しい」、自分の『好きな色』や柄ものを、
身近に置きたいと思う人が増えたのかもしれません。



イエローには「明るさや活力・希望」を感じさせ、
グリーンには「親しみやすさや安心」感じさせる効果もあるそうです。
東日本大震災の後に、黄色ピンクが好まれたという調査結果があるそうです。

どのような効果があるかは、それぞれですが『好きな色』や「居心地のよい色』を
取り入れて、もう少し続くであろうコロナ禍でも、自分の大切なものを
見失わずに過ごしていきたいと思っています。


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