サスティナブルな光
皆さん、こんにちはiro-laboの桑野です。 ついこの前まで?残暑はいつまで続くのか、果たして冬は来るのかなど 気にしながら過ごしていたのに、あっという間に師走です。 今年を振り返る余裕もない中、年末、年明けを迎えてしまうのかと思うと ちょっぴり憂鬱な気分に。 いえいえ、今日は、そんなマイナスモードを明るくしてくれそうな光のお話です。 数年前からボタニカルライトという装飾ライトが、商業施設をはじめとして 取り入れられているのをご存じですか? これは、植物が育っている土壌に、電気エネルギーを発する電極を差し込むことで 明かりが点ります。 ガーデニングや植え込みに見られる光装飾でソーラーライトというのがありますが これは、太陽光による充電で光が点灯します。 このボタニカルライトは、植物と一緒に存在する微生物の生命活動の中で、 土や水の中で放出される電子を利用することで発電されているのだとか。
電源がいらず、植物からは、水しか排出されないので、それがまた植物の根っこに 吸収されて循環するというまさにサスティナブルな光なのです。 ただし、土壌の水が少なくなってくると光は弱くなるそう。 植物の成長環境としてのバロメーターにもなりますね。 今年もクリスマスから年始にかけて、さまざまなイルミネーションカラーが街を彩ります。 カラフルな光も良いですが、特定の色味をもたないシンプルな光の色もやさしさを感じますね。 ボタニカルライトが、その装飾の一つになっている場所は、年々増えているそう。 できるだけ環境に負荷をかけない光ということで、見ている側の気持ちも安心です。 電飾としてだけではなく、防災への利用にも注目が集まっているこのボタニカルライト、 イルミネーションシーズンの今、あちこちで見ることができそうです。
©色彩活用研究所 ※無断転写は固くお断りいたします。